2016年2月6日土曜日

夜が明けるとき




眠っていたのか、起きていたのか。
目が覚めていたようでもあり、夢の中のようでもあり。
眠りの中から、ふっと意識がはっきりしてきて、
ずっと懸案事項だったデザインが、頭の中に浮かび上がりました。

夢ならば、目を開けた瞬間に、消え失せてしまう。
だから忘れないように、目は閉じたまま、
繰り返し繰り返し検討し、細部までくっきりと描き出す。
これでもう確実。そう思えたとき、がばっと跳ね起きました。

ここまで意識がはっきりしているなら、もう明け方近くだろう、
と思ったのですが、時計を見ると、まだ夜中の2時。
けれどもすっかり目がさえてしまったので、
そのまま、それまで頭の中に描いていたデザインを、
今度は実際の紙の上にスケッチし続け、
描き続けているうちに、本当に明け方を迎えました。

自分の中で、夜が明けるとき。
自分の中で、目覚めるとき。
そういうときが、すきなとき。


[メールマガジンRyuze+ 2016.1.30号 掲載のコラムより]


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