2016年1月12日火曜日

行き着き納まる場所



鉄打つ鍛冶屋が、私の仕事。
なのに、実は昨年の秋から、鎚を振るう腕を痛めてしまっていました。

職業柄つきものの、気長にお付き合いな痛みではあるのですが、
身体を痛めてしまうということは、やっぱりどこかに無理がある。

ワークショップの際に、体験者の皆さんに、必ず説明することがあります。
「鉄は熱すると柔らかくなり、さまざまに形を変えていきますが、
 いくら叩いても、体積が変わるわけではありません。
 叩くということは、素材の特性に従い、鉄の行きたい方へと誘導していくこと。
 無理やり叩いても、決してきれいな形には納まりません。」

作ることも、できあがる品も、
無理なく自然に流れるように、
行き着き納まる姿や形、場所がある。

自分の体もそう。
まだまだその域にも達していない、ということを
痛みとともに噛み締めつ。

そんなわけで、今年の漢字一文字は、「然」。
流れるように自然であり、
しかし流されることなく毅然として、
行き着く先は必然でもあるように。

泰然自若。
鉄も、自身も。
あるべき姿の探求は、これからも続きます。


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