2015年9月15日火曜日

足るを知る



[メールマガジンRyuze+ 2015.9.14 に掲載のコラムから]


「足るを知る者は富み、強めて行う者は志有り」
とは、老子の言葉。

先日、JAXAの研究者の方が、
問題の本質を探るときの常套手段として、
どんどん捨てられるものは捨てていく、
というようなことをおっしゃられていました。(※1)
いろいろなものを断っていくことで、
普段気づきにくい変化を感じ取ることができるようになるのではないか、と。

不要なものを削ぎ落していき、研ぎ澄まし、
本質に近づいていくのは、デザインでもものづくりでも、
大切な思考ではないかと思います。
そしてそれは、人間にも同じことが言えるのかも。

ウォール・ストリート・ジャーナルに掲載されていた、
「その人をその人たらしめているものとは」というコラムによると、
「人間のアイデンティティーが、記憶や知性ではなく、
 モラル(道徳)的な性格から来ている」ということが、
研究によって示唆されたそうです。(※2)

仏師が木の中から、彫刻家が石の中から、
神仏の姿や物事の本質を彫り出してくるように。
自分という原木から、削り出すようにして、
自分自身の本質的な部分を探っていく。

足るを知ることは、己を知る、ということかも。


(※1)http://www.aero.jaxa.jp/publication/column/0251.html
(※2)http://jp.wsj.com/article/SB10967160243142334065304581223851865496960.html




メールマガジンRyuzu+ 2015.9.14 本誌はこちら↓
http://archives.mag2.com/0000018082/20150914083000000.html


人気ブログランキングへ にほんブログ村 美術ブログ 金属工芸へ
このエントリーをはてなブックマークに追加 Check

0 コメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...