2010年6月11日金曜日

事故防止講習会と逆火実験

 鉄を熱したり、溶断をするのに使っているアセチレンと酸素。普段の作業で、つい何気なく使っていたりもしますが、実はとても危険性の高い高圧ガスだったりもします。

そんな訳で、先日、学生たちを連れて、酸素・アセチレンガスの事故防止講習会へ参加してきました。


今回の目玉は、逆火実験。
逆火とは、切断器(溶断用のトーチ)の火口から、火が逆向きに戻っていってしまう現象で、トーチの中で火が燃えたままになったり、ホースの中を火が逆流して、最悪ガスボンベから火を噴いたり爆発したり、と、大きな事故災害も、しばしば発生していたりします。

でもそんな危険な逆火も、普段の作業の中で、意外と頻繁に発生していたりするんですよね。そんな訳で、意外と慣れてしまっていたりもすることも、実はとても危険なことなのだ、と、今回実際に実験して見せてくれました。

逆火実験の様子。特殊な改造したトーチで、トーチの内部やホースに火が戻っていく状況を、実際に見せてくれたりします。
実験を行ってくれたのが、トーチや逆火防止の安全装置を作っているメーカーの方々なので、仕組みや解説などが、とても分かりやすいのです。
ちょっと弱いホースにすると、逆火の衝撃でホースが破裂して焼け焦げたり。


逆火の威力と衝撃を、一番良く実感できたのが、こちら。


工場で使うような大型の安全装置なのですが、逆火の衝撃で、一瞬、大きな音と火柱を噴き、上に乗せておいたテニスボールは、圧力で打ち上げられて、遥か上空へ。
参加者全員、「おぉ~」という声と共に、高く高く打ち上げられたボールが戻ってくるまで、ずいぶん長い間、空を見上げていました。

ようやく戻ってきたテニスボールは、半分が黒焦げに。
見に行った学生が、お土産にもらってきたというおまけ付きでした。


自分も以前、別の場所での講習会に参加したことがあって、その時はDVDでしたが、酸素が過剰に放出された状態で火がついたときに、大きな爆発が起こった時の映像を見せられて、その威力に衝撃を受け、こういうのこそ、学生に見せたいなぁと、ずっと思っていました。
本当に、小型の爆弾が爆発したときのような状況でした。


実験の後の座学では、実際にあった災害事例も説明されて、ボンベが40本くらい次々に炎上、爆発した事例や、工場丸ごと吹き飛んだ事例など・・・。自分が以前参加した講習会で聞いた事故ですが、ボンベがロケットのように飛んでいって、道路を隔てた向かいのビルの2階に突き刺さった、というのもあったそうです。


危険なこと、安全のこと、口ではいくら言っても、やっぱり伝わりきらないところは、多々あると感じます。そうして、慣れや過信で、ついつい見過ごしてしまうことも・・・。
でも、こうして実際にその威力や危険性を実感したり、実例を知ることは、どれほどの言葉にも勝るものだと思います。

講習会から戻ってきて、早速学生たちも、学んできたことを実践したり、確認していたりしました。
学生のみならず、自分にとっても、また改めて学ぶことの多い、とても有意義な講習会でした。


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2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    僕も職業柄、何気なく使ってますが、
    よく考えたら、実は危険と隣り合わせ
    だったりするんですよね。

    うちのホースも少し弱ってきているし、
    また見直そうと思います。

    返信削除
  2. noniturnさん、はじめまして。
    Twitterでは、フォロー、ありがとうございました!

    自分も、最初に使い方をならった先生が、作家の方だったので、後から講習に行って、初めて知ることも多々あって、知らないと危険なんだな、と、改めて感じたことがあります。

    自分も、たま~に、ふと気になってホースを水につけてみたら、接続しているところからぽこぽこ漏れていることがあって、それほどの漏れではないにしても、やっぱり焦りますね。

    お互い、安全第一で、いいものを作っていきたいですね。
    またどうぞ、宜しくお願いいたします。

    返信削除

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